社会不安障害を治療する上で大きな効果をもたらすのが、患者の社会不安障害を取り除くための認知行動療法と、SSRIという薬による薬物療法です。
認知行動療法とは、おおまかに分類すると次の4つの方法に分かれます
1.自分自身を不安や緊張を感じる状況に身を置き、それらが収まるまで待つということを繰り替えす方法
2.対人関係の練習
3.不安や緊張によって引き起こされた症状を緩和する方法の学習
4.対人場面等での自分の振る舞いに対して、自分や相手に不快感を感じたり与えたりしているという思い込みの修正
そしてもう1つの治療方法であるSSRIによる薬物療法ですが、SSRIとは「選択的セロトニン再取り込み阻害薬」という長い名称の薬で、抗うつ剤として用いられている薬です。簡単に説明すると、脳内のセロトニン(うつ状態にある人は濃度が低い)濃度を上げて、前向きな思考ができるようにする薬なのです。ちなみに私が現在服用している薬もこのSSRIの1つで、パキシルという薬です。
これら2つの治療法の併用によって社会不安障害は治るとされているのですが、現在日本には認知行動療法を行うことのできる医療関係者が非常に少ないので、多くの人は薬物療法のみになっているという現実があります(補足説明…2005年1月にこのことについて主治医に聞いてみたところ、随分と認知行動療法を行うことができる医療関係者が増えてきたとのことです)。
今までの説明文を読んで、自分に当てはまると思った方で、現在病院に通院している方は一度主治医に相談してみるといいでしょう。また、通院していない方も一度診察を受けてみたほうがいいと思います。なんと社会不安障害の人の約2/3は自分がそうとは知らずに生活しているのですから。
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